津軽三味線ひびき

こざ蔵「古いもの見直しコンサート」

京都府園部町に秋田酒店という造り酒屋がありました。園部町の地名である「小桜」という名前の地酒を造っていました。造り酒屋は一昨年廃業したのですが、利用されないまま残っている酒蔵を、所有者の秋田さんが「こざ蔵」と名づけ、古い酒蔵は今年新たにイベントスペースとして生まれ変わりました。

平成16年2月22日に、こざ蔵スタートイベントとして「古いもの見直しコンサート」が行なわれました。内容は邦楽を中心とした伝統音楽のセッションです。出演者は、尺八のウベ・ワルターさん、和太鼓の山下岩吉さん、沖縄三線の新井純さん、そしてアイルランドの伝統音楽をやっているみゅーずのお二人など。津軽三味線ひびきの川合絃生先生にもお誘いがあったそうですが、この日は仕事で参加できなかったようです。

ウベ・ワルターさんはドイツ人の尺八奏者。そのほかにいろいろな楽器を弾きこなすオールラウンドプレイヤーです。ウベさんの演奏を聞くのは二度目でした。ジャズと現代音楽の奏法をとりいれたウベさんの自由自在な演奏は、とても楽しくて素晴らしいものでした。邦楽はこのような形で現代に受け継がれ、新しく生命を吹き込まれていくのでしょう。

その日、ウベさんはアイリッシュバンドのみゅーずにボーカリストとして加わり、ギターの陳五郎さん、フィドルの大城敦博さんと一緒に、ケルトの伝統的な楽曲を何曲か演奏していました。ケルト音楽の雰囲気がよく出ていて、こちらも素晴らしいライブでした。

そのほか、山下岩吉さんの迫力ある和太鼓、新井純さんのアットホームな演奏など、セッションは全部で四時間ほどあったと思います。途中から外は嵐になり、帰りはずぶ濡れになりました。

私は、秋田さんに頼まれて、コンサートの後半部分、こざ蔵のカメラマンを務めましたが、酒蔵のなかは暗いうえに慣れないデジカメで大変でした。その時の写真はこざ蔵のサイトに掲載されています。下にアップしたのは私が持参のデジカメで撮影したものです。

(平成16年3月23日記、管理人)

主宰者の秋田さん

主宰者の秋田さん

日独尺八セッション

日独尺八セッション

轟き渡る太鼓の響き

轟き渡る太鼓の響き

客席を練り歩きながらの演奏

客席を練り歩きながらの演奏

みゅーず with ウベさん

みゅーず with ウベさん

マタハーリヌチンダラカヌシャマヨ

マタハーリヌチンダラカヌシャマヨ

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