齋神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は経津主命。

経津主命は別名を斎主神(いはひぬしのかみ)。


齋神社全景

■探訪記

味方交差点から舞鶴方面に500メートルほど行つた国道27号線沿ひに鎮座します。齋は「いつき」と読みます。味方町は綾部の中で古墳が多く、齋神社も境内に古墳群がある場所です。

大本の出口家の伝承に、かつて氏神として奉祀してゐたと伝へてをり、明治三十六年に出口なおが綾部の産土神を参拝したことに由来する大本教七社参拝の一社にもなつてゐます。

H25.12.19記

齋神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は経津主命。


齋神社全景

■探訪記

八田川、JR舞鶴線と国道27号線に挟まれた宮ノ越に鎮座します。国道27号線の1500メートルほど綾部市街に近いところ、味方町にも同名の齋神社がありますが(上に掲載)、関係は不明です。本殿の左右に境内社が多数(七社ほど)鎮座します。

H25.12.21記

八幡神社本殿

創祀は康永二年(一三四三)。

御祭神は応神天皇。

足利尊氏の執事で丹波守護の仁木頼章が建立。本殿は元文四年(一七三九)に修復されてゐるが、古材を転用するなど創建当時の様相を留めてをり、府登録文化財になつてゐる。


八幡神社全景

■探訪記

淵垣交番のある交差点の少し綾部寄り、国道27号線を東に入つた、臨済宗妙心寺派の妙徳寺の北隣りに鎮座します。国道脇に灯籠と参道があります。隣りの妙徳寺も建武元年(一三三四)と同じ頃の創建で、足利系の寺院です。妙徳寺には定朝作と伝へる十一面観音像があります。

相殿に二宮神社が合祀されてゐますが、かつて旧道に鎮座してゐた二宮神社を合祀したものでせうか。

H25.12.23記

岩上神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は岩神。

平成十七年に現状に整備された。節分と七月三日にお祭りがある。


岩上神社全景

■探訪記

渕垣駅からすぐ、国道27号線沿ひの渕垣丹和ゴルフ練習場へ上がる坂道の入口に鎮座します。御神体は岩で、祠の背後に鎮座します。できものの神としても知られてゐます。そばに御神水があります。

国道27号線の反対側、JR舞鶴線も越えた付近に岩神といふ地名が残り、田の中に岩神を祀つてゐたと伝へますが、もし同じ神様とすれば、道路や鉄道の工事の際に遷座したものでせうか。

H25.12.27記

中山八幡神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。

境内は平成元年に整備された。


中山八幡神社全景

■探訪記

国道27号線のオムロンの少し舞鶴側の農道兼用の参道から続く杜に鎮座します。杜の前に田んぼが広がり、国道からも木々の間にかすかに鳥居が見えます。参道から杜に着くと昭和十三年建造の一の鳥居があり、木立の中をしばらく歩いて、石段を上つたところに本殿の覆屋に近接して朱塗りの鳥居があります。本殿の右に石神、左に摂社を祀ります。

H25.12.30記

上宮神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は素戔鳴命。

寛保三年(一七四三)に改築したとの記録が残る。


上宮神社参道

■探訪記

渕垣駅に程近い八田川の北、府道484号から城山に入つていく住宅地の上に鎮座します。細い道の脇にある池を越えた山麓で、上宮といふのは村の上に位置するからでせう。

さらに上には戦国後期の武将川勝秀氏が領主だつた中山城址があります。

H26.1.1記

岡安神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は大日孁女命。

三百メートルほど東の岡安町字清戸から遷座したと思はれる。清戸にはかつて万延二年(一八六一)に愛染院より勧請された稲荷神社が鎮座し、境内社として岡安神社が祀られてゐた。現在の岡安神社は昭和三十九年六月に遷座移転したとあるが、遷座に際して稲荷神社の境内社から独立した岡安神社になつたものであらう。

大日孁女命は天照大神の別名。


岡安神社全景

■探訪記

西八田小学校・西八田幼稚園のすぐ近くの山裾に鎮座します。岡安町の神社で、参道は今も岡安町ですが、社殿の位置は遷座してとよさか町になつてゐます。

境内には稲荷神社(元の主神か)と耳や目にご利益のあるとされる岡安薬師堂があります。

H26.1.7記

島萬神社本殿

創祀は天平九年(七三七)。

御祭神は須佐之男命。

社伝によると、前年に疱瘡が流行したため、疫病平癒祈願のために勧請されたといふ。安産・病気平癒の神として知られる。延喜式内社にして郷社。


島萬神社全景

■探訪記

綾部ジャンクションの近く、高城山の山麓に鎮座します。式内社で綾部有数の古社です。社号は「しままん」と読みます。秋季大祭に氏子が子孫繁栄・厄除け・雨乞ひなどを願つて奉納する太刀振・太鼓踊は、中世に流行した風流踊を今に伝へるもので、傘鉾を先頭に参道を練り込み、太刀振はオンヤー、太鼓踊はテンテコテンと呼ばれてゐて、同時に開始して同時に終はるのがしきたりとなつてゐます。

H26.1.8記

福太神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は須佐之男命。

式内社であるが、詳しいことは伝はつてゐない。現在の社殿は元禄十二年に再建されたもの。境内社に稲荷神社・三柱神社が鎮座する。


福太神社全景

■探訪記

府道484号を北上し、突き当りの府道485号を少し東に行つた山裾に鎮座します。長い参道を行くと一の鳥居があり、そこからさらにしばらく階段の参道を行くと、奥まつたところに神明鳥居のある社殿が現れます。元々は少し西の福田といふ場所に祀られてゐたので、地名から福太といふ社号になつたと言はれてゐます。

H26.1.12記

八幡宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。


八幡宮全景

■探訪記

府道490号の上を京都縦貫道が通過する高架から少し東に入つた山腹に鎮座します。

道からは見えにくい森の木々の間から覆屋が見えます。注意しないと行き過ぎてしまひます。道の向かひ側に八幡の地名が残つてゐますので、古くから祀られてゐたものでせう。

H26.1.15記