愛宕神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は不詳。


愛宕神社参道

■探訪記

胡麻と畑郷の境界付近、府道50号京都日吉美山線の後野のバス停のそばから少し山の中に入つたところに鎮座します。参道は石段がなく、土の斜面なので雨の日は登り難いでせう。祠の後ろに石が据ゑられてゐますが、御神体でせうか。

日吉神社例祭(馬駆け)では、愛宕さんは巡拝せず通り過ぎます。

鳥居の前に水分の路(胡麻分水界)があります。

H20.3.15記

日吉神社本殿

創祀は正保元年(一六四五)。

御祭神は大山咋命。

近江坂本の日吉大社より勧請した。


日吉神社全景

■探訪記

畑郷のバス停を降りて五分ほど歩いた丘の上に鎮座します。そばに玉応寺があります。鳥居は畑郷市民農園(ふれあい広場)の方に臨んでゐて、元はそちらに参道があつたと思はれますが、現在は上畑の方へ行く道から車で上がれる参道があります。鳥居の前からはふれあい広場が見下ろせます。

創祀は胡麻の日吉神社より古く、玉応寺は同じ正保元年に建立されたものです。

H20.3.19記

八幡宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は誉田別命。


八幡宮全景

■探訪記

府道50号京都日吉美山線の畑郷第3会議所を過ぎたところの道路沿ひに鎮座します。鳥居はありませんが、境内は美しく整備されてゐます。

京都日吉美山線を奥へと進んで行くと、美山町の肱谷に通じる鏡坂峠です。鏡坂峠は車では通れませんが、肱谷側にも京都日吉美山線が続いてゐます。

H20.3.21記

八幡宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は誉田別命。


八幡宮全景

■探訪記

畑郷のバス停から約4キロほど行つた上畑集落の山腹に鎮座します。参道と言へる道がほとんど崩れてゐて山の斜面を登らなければなりませんが、きちんとお祀りはされてゐます。

地元の人に伺つたところ、元は山裾に鎮座してゐて廃仏毀釈で一度毀されたが、障りがあるといふことで現在地に再びお祀りするやうになつたとのことでした。霊験あらたかな八幡さんと仰つてゐました。

H20.3.23記

岡安神社本殿

創祀は正平十六年(一三六一)。

御祭神は天鈿女命・応神天皇。

三条実雅が建立した。岳安大明神とも称せられる。旧村社。

三条実雅を祀る摂社の三条社は、嘉吉年間(一四四一~四三)に公文加地浄永入道実清之が建立した。明治五年、同じ四ツ谷の柏木に祀られてゐた応神天皇(八幡神社)を合祀。

現本殿は安永八年(一七七九)に再建されたもの。


岡安神社全景

■探訪記

海老谷川が田原川と合流する四ツ谷に鎮座します。廃校になつた五ヶ荘小学校のすぐ近くです。

三条実雅は時の天皇の勘気を蒙つて四ツ谷に隠棲してゐたとされてゐる室町時代の公卿です。

立派な神社で、清々しい雰囲気が漂つてゐます。洋館造りの社務所があり、以前は結婚式なども行なはれてゐたさうです。

所蔵の十六善神像は南丹市指定文化財です。

H20.8.1記

八幡神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。


八幡神社全景

■探訪記

南丹市と京都府右京区京北の境界近く、府道78号佐々江下中線沿ひから少し丘に鎮座します。佐々江は上・中・下の集落に分かれてゐますが、ここは上佐々江です。

木の根が張つた参道を上がると、立派な本殿が現れます。創祀は不詳ですが、宝暦十三年(一七六三)の灯籠がありました。

H20.8.7記

愛宕神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は火産霊命。


愛宕神社全景

■探訪記

上佐々江の府道78号佐々江下中線の切り通しの山上に鎮座します。

府道から鳥居が見えますが、参道口は見逃してしまひさうな場所です。府道から参道を登つて行くと、山頂は開けてゐます。

H20.8.11記

御霊神社本殿

創祀は慶長年間(一五九六~一六一五)。

御祭神は、吉備大臣・祟道天皇・伊予親王・藤原吉子・橘逸勢・文屋宮田麻呂・火雷天神・藤原太夫・応神天皇・伊弉諾命。

旧村社。神饌幣帛供進指定社。


岡安神社全景

■探訪記

中佐々江の集落の真ん中、府道78号佐々江下中線から北に一本入つた旧道沿ひに鎮座します。佐々江の氏神様です。

佐々江は旧園部藩領でした。上・中・下と三つの集落があり、中佐々江は佐々江の中心地域です。明治維新後に上佐々江の若宮神社(応神天皇)と下佐々江の若宮神社(伊弉諾命)を合祀してゐます。

H20.8.15記

多治神社本殿

創祀は慶雲元年(七〇四)。

御祭神は天太玉命・大山咋命。

天智天皇の第三皇子施基親王が勧請した。元は田沼神社と言ひ、田原と誤記したものが定着したとされる。延喜式内社・郷社。

殿垣内(小多治神社の辺り)に住んでゐた三条実雅が建立御供田料拾貫文を寄進した。


多治神社全景

■探訪記

田原の殿地区に鎮座します。丹波有数の古社で、御祭神の天太玉命は忌部氏の祖先神とされます。京都府文化財環境保全地区の境内には深山川が流れ、清浄な雰囲気が漂つてゐます。現社殿は安永二年再建のもので京都府登録文化財、御輿は南丹市指定文化財、春の「田原の御田」は重要無形民俗文化財、秋の「田原の羯鼓すり(カッコスリ)」は京都府指定無形民俗文化財になつてゐます。

H20.8.19記

小多治神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は十禪子。

由緒に小多治大明神七社とあり、七柱の神が祀られてゐる。


小多治神社全景

■探訪記

田原集落の旧道沿ひ、「はぎの里ふれあいホームやゑさん家」の裏山に鎮座します。

小多治神社と多治神社の関係は実ははつきりしないやうですが、多治神社の民俗行事「田原の羯鼓すり(カッコスリ)」の時に小多治神社の前で羯鼓すりが奉納されます。

日吉大社の山王七社の一つ、樹下神社の御祭神鴨玉依姫神(十禪師)と関係があるのでせうか。

H20.8.20記