黒田八十八稲荷神社京北宮町 |
創祀は不詳。 御祭神は倉稲魂神。 慶応二年(一八六六)、三年(一八六七)と相次いで八月の夜九ツ(午前零時)に火事があつたため、伏見稲荷にお伺ひを立てたところ稲荷明神の仕業に違ひないとの回答があり、当地で古くから祀つてゐた稲荷に新殿の造営修復を行なひ、伏見稲荷から官位を授けられた。以後、すぐ近くの春日神社の支配を受けて、正一位黒田八十八稲荷大明神としてお祀りするやうになつたと伝へる。 ■探訪記 国道477号線の黒田トンネルを抜けるとすぐ右手に鳥居があり、稲荷山を10分ほど上つた山頂に鎮座します。トタン屋根の覆屋にお稲荷さんが二社鎮座し、右側が黒田八十八稲荷です。平成十四年の春日神社の大修理に伴ひ、春日神社が管理する稲荷山の参道や山頂の広場も整備して、同十六年には氏子から鳥居二十三基の奉納を受けました。途中、二十二基の鳥居の手前の広場に秋葉神社が鎮座します。 H19.8.12記 |
丹波の神社 |
蛭子神社京北宮町 |
創祀は不詳。 御祭神は蛭子命もしくは事代主命。 ■探訪記 国道477号線の黒田トンネルを抜けてすぐの道を左折し、桂川の川岸に鎮座します。 近くに神社に由来すると思はれる蛭子野といふ姓の家が何軒かあり、そのうちの一軒に伺つたところ、大阪から勧請したらしく、今宮戎神社から勧請したとすれば御祭神は事代主命と思はれます。境内の桜は黒田十景に数へられる名木でしたが、数年前に失はれたので、現在後継の桜が育てられてゐます。 H19.8.14記 |
丹波の神社 |
日吉神社京北宮町 |
創祀は不詳。 御祭神は大山咋命。 ■探訪記 国道477号から桂川に掛かる橋を渡つたところ、桂川に面した山腹の石垣の上に鎮座します。左が日吉神社で、右の祠は最近合祀されたもののやうですが、詳細は不明です。天文三年(一五三四)の灯籠が残つてをり、それ以前から祀られてゐたものと思はれます。地元の方が比叡山から勧請したと仰つてゐましたが、この辺りは日吉といふ字で、この地名は日吉神社と関係してゐるのでせう。 H19.8.15記、H19.8.18追記 |
丹波の神社 |
智神社京北上黒田町 |
創祀は不詳。 御祭神は知神(智神)さん。 ■探訪記 国道477号線の吉野橋の手前、光善寺近くの山腹に鎮座します。道沿ひに目印がないので、気づかずに通り過ぎてしまふ場所にあります。春日神社前の「おーらい黒田屋」の観光案内図に知神さん、知神地蔵の記載がありますが、鳥居の扁額には智神社とありました。知神地蔵については不明です。智神社の近くの方に伺つたところ、「ふきあげ」地域でお祀りしてゐるとのことでした。 H19.8.20記 |
丹波の神社 |
稲荷神社京北上黒田町 |
創祀は不詳。 御祭神は倉稲魂神。 ■探訪記 国道477号線沿ひ、桂川に掛かる吉野橋を渡つたところの少し高くなつた斜面に鎮座します。 地域の崇敬社と思はれます。 H19.8.24記 |
丹波の神社 |
春日神社京北上黒田町 |
創祀は嘉暦三年(一三二八)。 御祭神は武甕槌神・経津主神・天児屋根命・比咩大神。 ■探訪記 国道477号線沿ひ、上黒田公民館の近くに鎮座します。上黒田村の旧村社です。 黒田三ヶ村の氏神として宮の春日神社を建立しましたが、上黒田村の人口が増えるに伴ひ、村人は一村で神社を奉安したいと願ひを持つやうになり、宮と同じく奈良の春日神社から勧請したものです。 境内には神門があり、大杉が聳えてゐます。 H19.8.26記 |
丹波の神社 |
大神神社京北灰屋町 |
創祀は不詳。 御祭神は天照大神。 ■探訪記 国道477号線から灰屋川沿ひに芹生方面に府道361号を行き、灰屋川に掛かる赤い鉄の橋を渡つたところに鎮座します。 灰屋村は中世に起源を有する林業の村です。 北桑田郡誌には灰屋の神社として弁才天社が記載されてゐますが、大神神社の摂社に弁天宮があり、もしかするとこれが灰屋の弁天さんでせうか。 H19.8.29記 |
丹波の神社 |
白山神社京北田貫町 |
創祀は宝亀二年(七七一)。 御祭神は菊理姫命・伊弉諾命・伊弉冉命。 白山比咩神社より菊理姫命の分霊を勧請。その後、寛永元年(一六二四)に伊弉諾・伊弉冉の二神を勧請した。明治維新までは白山妙理大権現と称し、白山権現と霜雪大明神を祀つてゐた。旧村社。 現本殿は元禄二年(一六八九)造営の二間社。 ■探訪記 府道78号佐々江下中線沿ひに鎮座します。田貫は京北と日吉の境界にあり、弓削十一ヶ村の一つで、白山神社は氏神様です。境内に根元から二本に分かれて伸びるツクバネガシの御神木があり、京都市指定天然記念物・京都の自然200選に選ばれてゐます。根元の空洞には白山神社の使ひの蛇が住んでゐたと伝へられてゐます。社務所の他に白山会館があり、林田悠紀夫知事書の扁額が掛かつてゐます。 H20.9.7記 |
丹波の神社 |
稲荷神社京北田貫町 |
創祀は不詳。 御祭神は倉稲魂命。 ■探訪記 府道78号佐々江下中線の赤石口付近、樫見谷の山中に鎮座します。瓦屋さんの裏山で、道路から昇る石段があります。 平成三年の鳥居がありましたが、由緒などの詳細は不明です。 H20.9.12記 |
丹波の神社 |
稲荷神社京北赤石町 |
創祀は不詳。 御祭神は倉稲魂命。 ■探訪記 府道78号佐々江下中線沿ひにある赤石バス停(地名的には田貫になる)から、赤石の集落がある谷に入つてすぐの右側山腹に鎮座します。 祠の前に小さなお地蔵さんが祀られてゐます。 H20.9.15記 |
丹波の神社 |
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