長尾八幡宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。


長尾八幡宮全景

■探訪記

安掛から周山方面に赤い鉄橋を渡り、右側(西側)の山麓の集落が長尾です。長尾集落センターの近くから細い道を山の方に行くと、平成三年に建てられた長尾八幡宮参道の標があります。そこから山道に入り、木製の階段の参道を10分ほど登ると、頂上に鎮座します。鳥居はありません。

長尾は平屋十ヶ村の一つで、宮脇の道祖神社の氏子ですが、地域として八幡宮を祀つてゐます。

H19.3.7記

白山権現神社本殿

創祀は宝暦四年(一七五四)。

御祭神は白山比咩神・伊邪那岐命・伊邪那美命。現在の社殿は大正十三年(一九二四)、深見寺の十世阜康秀和尚の時に建立されたものである。歯痛の神として信仰されてきた。


白山権現神社参道

■探訪記

野添の曹洞宗深見寺の裏山山頂に鎮座します。深見寺の鎮守の一つとして祀られてきた神社です。深見寺の右脇にある小道から木の階段を昇ると、山頂に開けた場所があり、権現さんと左右に摂社が鎮座してゐます。境内には文化年間に建てられた石字経王塔があり、神仏習合時代の名残りが窺へます。

境内は整備され、清浄に保たれてゐます。

H19.3.13記、H20.2.8追記

平屋神社本殿

創祀は大東亜戦争中。

御祭神は道祖神社の分神。


平屋神社参道の公園橋

■探訪記

野添谷川に架かる公園橋を渡り、公園内の毘沙門堂の傍らに鎮座します。

ここには元は北方寺といふ巨刹があつたが、毘沙門堂のみが残つたと伝へられてゐます。平屋十ヶ村は全村道祖神社の氏子ですが、安掛・野添・長尾・深見の四部落でこの毘沙門堂を祀つてきました。大正六年(一九一七)、ここに忠魂碑を建立し、その後大東亜戦争中に道祖神社の分神を勧請し、平屋神社と名付けたといふことです。


毘沙門堂

神社の周辺には忠魂碑・従軍碑・蚕霊碑・磯部清吉翁之像(昭和二十九年)などが並んでゐます。磯部清吉は平屋出身の政治家で、戦前に衆議院議員を務めた人です。

公園にはパターゴルフ場があり、神社の裏山は平屋富士に連なります。

H19.3.19記、H20.2.8追記

佐々里八幡宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。


佐々里八幡宮全景

■探訪記

府道38号京都広河原美山線と府道370号佐々里井戸線、佐々里川と中ノ谷川とが合流する地点に鎮座します。

佐々里村は知井十二ヶ村の一つです。氏神様は知井八幡宮で、佐々里八幡宮は村の崇敬社です。昭和三十四年に鳥居や灯籠などを整備してゐます。

佐々里峠を越えると、京都市左京区広河原です。

H19.9.13記

白石八幡宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。


白石八幡宮全景

■探訪記

府道38号京都広河原美山線沿ひの佐々里川の対岸に鎮座します。神社の近くには橋はなく、少し離れた白石橋を渡り、川沿ひの参道を行きます。参道は所々崩れてゐる上に、川に流れ込む谷川を何本か渡らなければならないので、かなりの難所です。

白石村は知井十二ヶ村の一つです。かつては佐々里八幡宮の氏子だつたやうなので、白石八幡宮がどういふ位置付けになつてゐるのかはわかりません。

H19.9.15記

蘆生神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は大山祇命。


蘆生神社参道

■探訪記

芦生の森の京大演習林の事務所近くの山の中腹に鎮座します。蘆生神社は崖の斜面にあり、社殿まで登るのは容易ではありません。危険なので、山麓から仰ぎ見て参拝されることをお薦めします。

芦生村は知井十二ヶ村の一つで、由良川最上流の集落です。氏神は北の知井八幡宮で、蘆生神社は地域の崇敬社です。また、芦生にはお寺もなく、白石の円覚寺の檀家です。

H19.9.17記

熊野権現社本殿

創祀は不詳。

御祭神は熊野権現。


熊野権現社全景

■探訪記

芦生里の全戸の人々で運営されてゐる芦生なめこ生産組合のすぐそばの山の山腹に鎮座します。近くに芦生山の家があります。

四月十日に行なはれるわさび祭りでは、村中の人々が熊野権現に集まり、神様に捧げたワサビを食べる神事を行なひます。

H19.9.18記

八坂神社本殿

創祀は寛永十七年(一六四〇)。

御祭神は素盞嗚命。

洞雲寺の光悦上人が勧請した。


八坂神社全景

■探訪記

府道38号線沿ひの田歌大橋のそば、府道から由良川の方に下がつたところに鎮座します。神仏習合時代は牛頭天王(素盞嗚命と同体とされる神)を祀つてをり、今でも地元では祇園さんとも呼ばれてゐます。神楽は京都府登録無形民俗文化財です。

田歌は知井十二ヶ村の一つで、「とうた」と読みます。田歌大橋の向かひ側に八坂神社ゆかりの洞雲寺があります。

H19.9.24記

滝神社本殿

創祀は貞治五年(一三六七)。

御祭神は瀧津彦命。


滝神社全景

■探訪記

大野ダム北岸の小渕から三月二十七日に完成したばかりの新向山橋を向山に渡り、集落の東の外れの山腹に鎮座します。

向山は大野十ヶ村の一つです。神社の名前は滝に由来しますが、大野ダム建設で神社が遷移したので、現在は滝は少し離れた場所にあります。境内には風情のある観音堂があります。

H20.6.19記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

由良川北岸の府道12号綾部宮島線を、宮島から京丹波町方面に向かひ、樫原の集落に入つてすぐの民家の裏に鎮座します。稲荷神社といふこと以外は不明です。

H20.6.25記