塞神さん本殿

創祀は不詳。

御祭神は塞の神。


塞神さん全景

■探訪記

府道444号桧山丹波線沿ひ、新北垣内のバス停近くに鎮座します。

近所の方にお伺ひしたところによると、昔から「さいじんさん」と言ひ習はしてゐるが、それ以上は不明とのことでした。塞の神とは疫病や悪霊を遮る境界の神ですが、塞神さんは旧丹波町との境界に位置してゐます。

H20.9.28記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

府道444号桧山丹波線沿ひに鎮座します。

向かひにお住まひの方が個人でお祀りされてゐるやうです。

H20.10.12記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

府道444号桧山丹波線沿ひ、西京石材の向かひの鼓山山腹に鎮座します。参道を上がつていくと、開けた場所があり、稲荷神社と左側の区域にお地蔵さんが祀られてゐます。

中台は園部藩・綾部藩・旗本柴田氏知行地と支配関係が入り組んでゐた地域です。中島古墳(円墳)やその西側に縄文~古墳時代の中台遺跡があります。

H20.10.14記

高倉神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は以仁王。

高倉天皇の第二皇子の以仁王が、治承四年(一一八〇)に平家打倒の挙兵を起こし、宇治川の戦ひで破れて後、当地にしばらく滞留されたといふ。その際に加護した中尾・村井・増谷・上西・田中の子孫が崇敬してゐる。


高倉神社全景

■探訪記

国道173号と国道9号が交差する和田交差点の近く、国道173号と旧道の間に鎮座します。

高屋川に掛かる小山橋の畔です。和田村は江戸時代は幕府領でした。谷といふ地名の場所に円墳の谷古墳があります。

鳥居の後ろに大正四年の石碑が建つてゐます。

H20.10.20記

八坂神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は素戔嗚尊。


八坂神社全景

■探訪記

国道173号から高屋川を渡つて、少し山中に入つたところに鎮座します。

173号の反対側にある井脇の集落の三十軒ほどでお祀りされてゐます。地元では「天王はん」と呼んでゐるさうで、前の林道も天王といふ名前が付いてゐます。神仏分離以前は天王社として祀られてゐたのでせう。

H20.10.28記

古岩神社石段

創祀は貞享元年(一六八四)。

御祭神は天御中主命・高皇産霊命・神皇産霊命。

旧村社。神饌幣帛供進の神社。


古岩神社本殿

■探訪記

府道447号沿ひの山中に鎮座します。小字鳥居ヶ奥といふ地名です。

井脇は江戸時代は旗本柴田七九郎の知行地でした。古岩神社は井脇の氏神様です。

大杉が聳える鳥居を潜り、石段と山道を交互に10分ほど登ります。社殿の裏には磐座があり、少し右に入つたところの地蔵の背後にも磐座があり、古岩といふ名前の由来と思はれます。

H20.11.3記

熊野神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は伊邪那美命・早玉男命・事解男命。

紀州熊野より若一王子権現として勧請した。


熊野神社全景

■探訪記

国道9号線沿ひに鎮座します。

坂井は旗本柴田七九郎知行地で、熊野神社は氏神様です。創祀は不詳ですが、正徳三年(一七一三)に改修の記録が残つてゐます。山門を兼ねた神饌所兼氏子参集殿があります。

H20.11.10記

日吉神社本殿

創祀は文安二年(一四四五)。

御祭神は大山咋命。

旧村社。神饌幣帛供進の神社。特殊神事に一月十日の恵比須祭、立春の還暦祭、十二月二十五日の献穀祭がある。


日吉神社全景

■探訪記

国道9号線沿ひに鎮座します。

山内庄には一之宮から六之宮までありますが、日吉神社は六之宮で、六之宮大明神と称せられました。井尻村は江戸時代は幕府領・旗本柴田氏領で、日吉神社は氏神様です。

現在の本殿は天保六年(一八三五)再建のもの。本殿の右に恵比須神社、左に産霊神社が摂社として祀られてゐます。

H20.11.13記

日吉神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は大山咋神。


日吉神社全景

■探訪記

国道173号線沿ひのバス停作業所前近くに鎮座します。

鳥居の扁額に日吉大神とありました。小さな祠ですが、お祀りはしつかりされてゐる様子でした。

H20.12.16記

熊野神社本殿

創祀は寛永二十一年(一六四四)。

御祭神は伊邪那美命・早玉男命・事解男命。

竹内九郎兵衛の寄付を以て創建。宝永二年(一七〇五)竹内多右衛門の私財を以て再建。旧村社。


熊野神社全景

■探訪記

国道173号から峠を越えて旧丹波町安井に抜ける道沿ひに鎮座します。バス停小野前です。

小野は「この」と読み、隠れ里的な雰囲気の谷の村です。熊野神社は氏神様です。小野の地は古来より蛭が多く農作業を妨げてゐましたが、蛭祭を行なつて祈願したところ蛭が棲まなくなつたといふ伝承があり、毎年四月十五日に蛭祭を行なひます。

H21.1.1記