稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

国道372号線(篠山街道)沿ひ、天引から南八田に通じる八田峠の天引側に鎮座します。峠を天引へ下つて行き、民家が現れ始める直前の場所です。

ブロックとトタン屋根で作られた覆屋に囲はれた小さな祠で、鳥居は覆屋の中に社殿とセットにして設けられてゐます。

H19.11.18記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

天引の国道372号線(篠山街道)と府道54号線が交差する、八田峠の天引側登り口右側の小山の上に鎮座します。

三つの参道口があり、どこから登つても社殿に続いてゐます。参道は歩き難い箇所もありますが、随所に個人によつて奉納された鳥居があり、山頂まで登りつくと開けた場所に本殿が鎮座します。

H19.11.21記

城山天満宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は菅原道真公。


城山天満宮全景

■探訪記

府道54号園部能勢線の篠田橋を越え、摩気神社前のバス停そばの天神山山頂に鎮座します。

中世の土豪足立氏の居城天神山城跡で、今も足立一族が祀つてゐる神社です。天神山城は足立日向守忠満が新江(仁江)に移住し、その子足立山城介信光が明応四年(一四九五)に築いたものですが、天神山といふ地名から天神はそれ以前から祀られてゐたと思はれます。城ノ越といふ字が近くにあります。

H19.11.24記

金比羅宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は大物主神。


金比羅宮参道

■探訪記

曽我谷の中ほどの山の中腹に鎮座します。民家の裏に参道口がありますが、鳥居などの目印がないのでわかりにくい場所です。

森の中の木の根元に金比羅宮と摂社二社が寄り添ふやうに鎮座してゐます。

十一月に例祭があり、付近の掲示板にチラシが貼り出されるなど、地元では知られた神社です。

H19.11.28記

日龍稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


日龍稲荷神社全景

■探訪記

曽我谷の西南側山中に鎮座します。かつては社殿正面に出る参道があつたやうですが、現在は松谷山大蔵寺の裏山の墓地内に参道口があり、そこからお参りします。山中を登ること約10分、その間、参道に鳥居が5連、本殿前に4連ありました。厄年の人が鳥居を奉納するやうです。

山を越えると京都縦貫自動車道・山陰本線があり、園部町の中心部です。

H19.12.4記

福高稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


福高稲荷神社全景

■探訪記

曽我谷の大蔵寺前の坂を下つてすぐの集落の裏山に鎮座します。

崖下の家の方に名称を伺つたところ、福高稲荷神社といふことでした。鳥居の右側に据ゑられた岩が、道路から見上げると狛犬か狐が佇んでゐるやうに見えます。

H19.12.12記

大杉稲荷神社本殿

創祀は明治四十二年(一九〇九)。

御祭神は倉稲魂命。

昔からこの辺りを諏訪の森と言つた。明治三十八年に山陰鉄道を建設する時、白狐が工事人夫に惚れ、女に化けて近づいたが、正体が狐とわかり、殺したといふ。その後、トンネル工事で犠牲者が出た。森に二匹の白蛇がゐたので、狐は蛇神の使はしめであり、それを殺した祟りといふことになり、伏見稲荷から勧請した。


大杉稲荷神社全景

■探訪記

JR船岡駅の裏山、諏訪の森に鎮座します。JR船岡トンネル(諏訪山第一隋道)のすぐそばで、恐ろしい伝説が残る神社です。現在建設中の新道(市道船岡千妻線)に神社正面がありますが、船岡駅へ通じる旧道からも参道があり、かつてはこちらが正面だつたやうです。摂社として本殿左右に千葉大明神と諏訪大明神(両方稲荷)が鎮座してゐます。諏訪の森・諏訪谷など諏訪といふ地名があります。

H19.12.16記

大塚権現本殿

創祀は不詳。

御祭神は大塚権現。

三軒家の大蛇として伝はる伝承によると、室町時代に園部川の才ヶ淵の岩穴に三間余の恐ろしい大蛇が棲み、村人は毎年十一月十日に人身御供を捧げてゐたが、小山に住む赤坂左近尉唯重が白羽の矢で左目を射抜いて退治した。大蛇の死体は曽我谷善願寺の阿闍梨に頼んで埋めたが、翌年から大蛇の怨念によつて命を失ふ者が出たので、村人は祠を建立し、大塚権現と名づけて祀ると祟りは収まつたといふ。


大岩大神

■探訪記

国道9号線沿ひの山腹に鎮座します。岩波稲荷神社の隣りです。伝承は文明元年(一四六九)に赤坂唯重が記した『講当由来記』を永禄五年(一五六二)に孫の重利が筆写した古文書に記載されてをり、子孫の井上家は今でも毎年十一月十日の夜に人身御供の故事に擬へて御供へをしてゐるさうです。社殿裏に磐座があり、大岩大神として祀られてゐますが、大塚権現と一体のもののやうです。

H20.6.13記

金刀比羅神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は大物主神。


金刀比羅神社全景

■探訪記

本梅川沿ひに通つてゐる府道453号大河内口八田線から、宍人長谷の西の谷に入つたところの山裾に鎮座します。

個人でお祀りされてゐる金刀比羅さんです。

H21.3.26記