八坂神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は素戔鳴命。

昭和四十五年の春、京都八坂神社の神撰田となり、同年五月に氏子二名が御田祭を執り行なつた。以後毎年五月末の日曜日に実施されてゐる。御田祭の当日は京都八坂神社より宮司・神社関係者・神輿関係者・京都市内の氏子等が訪れる


八坂神社全景

■探訪記

下山尾長野の山中に鎮座します。尾長野村の氏神様です。尾長野といふ地名は八坂神社から西になだらかな斜面が鳥の尾羽のやうになつてゐることから付けられたさうです。神仏習合時代は祇園さんとして牛頭天王を祀り、その名残として社殿の上に天王池があります。牛の神様として昭和初期までは牛を連れての参拝も行なはれてゐました。八坂神社には伝統芸能の丹波八坂太鼓が伝承されてゐます。

H19.10.15記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

JR下山駅からほど近い国道27号沿ひの小高い丘の上に鎮座します。国道沿ひの鳥居をくぐり、石段を昇つて行くと、頂上に磐座があり、磐座に寄り添ふやうに祠が鎮座してゐます。

H19.10.21記

天満宮本殿

創祀は天保四年(一八三三)。

御祭神は菅原道真公。

天保四年に北野天満宮より勧請し、明治十四年に子守神社の末社となつた。


天満宮全景

■探訪記

府道26号丹波三和線の知野辺集落から少し山沿ひに入つた下山登尾の天神池畔に鎮座します。氏子は知野辺村の住民です。

昭和五十二年、御神忌千七十五年大祭が行なはれた時に境内周辺を梅林公園として整備しました。山に囲まれたこの池畔の景色は、地元以外には余り知られてゐないやうですが、とても清々しく美しい場所です。

H19.10.28記

蛭子太神宮摂社

創祀は不詳。

御祭神は蛭子神。

元禄十年(一六九七)に再建され、宝永五年(一七〇八)に拝殿が建立された。


蛭子太神宮本殿

■探訪記

知野辺の切り立つた岩山頂上に鎮座します。知野辺の集落から高屋川へ降りて行く道のJR高架下に鳥居があり、そこから岩山の尾根を登つて行きます。参道は頂上まで整備されてゐますが、途中からかなり急峻な断崖の小道になります。

頂上にはまづ門があり、そこから先に社殿が二つ鎮座してゐます。頂上部突端に鎮座する奥の宮が蛭子太神宮です(左写真。上写真の摂社は不明)。


蛭子太神宮参道

知野辺にありますが、氏子は高屋川対岸の白土村の住民です。明治十六年に世話係が選出され、社が整備されてからは参詣人が増えたさうですが、誰でもが気軽に参拝できる神社ではありません。

参道の途中や頂上の境内から断崖越しに高屋川が見下ろせ、独特の雰囲気のある神社です。

一の鳥居そばに天保四年の灯籠が残つてゐます。

H19.11.5記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社参道口

■探訪記

国道9号線の豊田交差点から府道446号を下山方面に少し入つた左側の山中に鎮座します。

参道口にお地蔵さんが祀られてゐます。

H21.3.3記