八幡神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。


八幡神社全景

■探訪記

国道27号線沿ひ、升谷大橋の手前、喫茶・売店のいづめ屋と田中民宿の間に鎮座します。

国道に向かつて鳥居があり、扁額に八幡大神とあります。

H20.3.29記

白山神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は白山比賣命。

旧村社。神仏習合時代には白山妙理大権現と称し、加賀から勧請した。暦応年間(一三三八~四二)に神宮寺の宝閣寺別当の嶺外智音が再興した。元禄一四年(一七〇一)に一度焼失してゐる。


白山神社全景

■探訪記

升谷公民館の横に鎮座します。府道12号線から上升谷大橋を渡るとすぐ、神社から百メートルほど手前に両部鳥居の一の鳥居があります。本殿はトタンの覆屋で保護され、境内には夫婦杉や神仏習合時代の阿闍梨の墓と堂、鳥居右手前に開拓の碑、境内の左上にはグラウンドと公園があります。

升谷・奥村・中山の氏子が宮座を組み、禰宜を勤めます。

H20.3.31記

稲荷神社本殿

創祀は安政九年(一七八〇)。

御祭神は倉稲魂命。

子来新田が開墾されたのを記念して勧請された。


稲荷神社全景

■探訪記

府道12号線沿ひ、関西電力の変電所近くに鎮座します。

市場といふ地名は河川を介した水運商業の地であつたことに由来するやうです。このお稲荷さんは市場七組の有志でお祀りされてゐます。境内には子来成就塔(天保十年)・子来新田開拓記恩碑などがあります。

H20.4.2記

稲荷神社本殿

創祀は元禄十四年(一七〇一)。

御祭神は倉稲魂命。

伏見稲荷大社より勧請した。正保の頃(一六四四~四八)から妖怪が出没するので、元禄十四年に庄屋山口吉右衛門が都から高僧を聘して妖怪退散を祈祷し、伏見稲荷より勧請したといふ。


稲荷神社全景

■探訪記

府道12号線から丸山に少し入つたところの林の中に鎮座します。

不気味な雰囲気の漂ふ神社で、調べてみると妖怪伝説がありました。鳥居手前に岩が祀られてゐて、左には天満宮が鎮座し、境内には箕面社・役行者を祀る祠などが鎮座します。

H20.4.5記

八幡神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は応神天皇。


八幡神社全景

■探訪記

府道12号線からぼけ封じの天足さんで有名な祥雲寺に向かふ道の崖下の農道の突き当たりに鎮座します。真新しい鳥居は平成17年大道区の建立とありました。鳥居横には興村碑が建つてゐます。

大迫は元園部藩領で、京都府の文化財指定を受けてゐる和知人形浄瑠璃が発祥した地として知られてゐます。現存する人形のかしらの中には阿波の名工天狗屋久吉の作もあるさうです。

H20.4.8記

熊野神社本殿

創祀は養老五年(七二一)。

御祭神は、伊邪那岐命・伊邪那美命・建速須佐之男命。

神仏習合時代は熊野十二社大権現と称し、口碑では熊野浪人榎川氏が勧請したと伝へる。宝暦五年(一七五五)に再建。旧村社。


不動の滝

■探訪記

上乙見は長老ヶ岳の南西麓に位置する谷間の村で、旧園部藩領でした。熊野神社は上乙見・下乙見の氏神様で、かつては二十一年目毎に鳥居の立て替へを行なふ木引きと呼ばれる行事があり、古くは下乙見から二日がかりで引き上げたさうですが、過疎化と高齢化で木引きができなくなり、平成三年に石造りの両部鳥居を建立しました。平成二十三年に次回の大祭を予定してゐます。


熊野神社全景

境内は鬱蒼たる森に囲まれ、かなりの巨樹もあります。神社脇を流れる岩谷川の上流に鳥居があり、御神体かと思はれる大岩と不動の滝があります。

伝統行事を守り続けてゐる村で、八月三十一日の願かけの日と大晦日の願済しの日には氏子全員で社殿の周りを千回巡ります。また、愛宕灯籠などに毎日火を点す火点しさんといふ行事が今も続けられてゐます。上乙見村の田楽は府登録無形民俗文化財、熊野神社の田楽は町指定の無形民俗文化財です。

H20.4.10記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

府道51号線の下乙見から上乙見の谷に入り、上乙見公民館の近くの大福寺の御堂横に鎮座します。

神社の前には上乙見川が流れ、岡本橋が架かつてゐます。

大福寺は昭和五十二年にどこかに移転したやうで、御堂と境内鎮守と思はれる祠のみが残つてゐます。

H20.4.15記

道録神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は不詳。


道録神社全景

■探訪記

上乙見公民館から熊野神社に行く道の傍ら、上乙見川の畔に鎮座します。

地元の方に伺つたところによると、足痛の神さんといふことでした。道録神とは道の神である道祖神の別称と思はれます。道陸神・道六神などの文字を当てることもあるやうです。

H20.4.17記

稲荷神社本殿

創祀は不詳。

御祭神は倉稲魂命。


稲荷神社全景

■探訪記

府道51号線を下粟野から西河内にしばらく進んだところ、右側の山中に鎮座します。

お祀りはされてゐるやうですが、神社の手前にある二軒の民家は廃屋になつてゐました。近くに観音堂があります。

H20.4.19記

大神宮本殿

創祀は不詳。

御祭神は天照大御神。


大神宮全景

■探訪記

西河内集落を養立川沿ひに上流に上つて行くと、右側に養隆山瑠璃光寺参道の碑があり、石段を上がつたところに薬師堂があります。大神宮は薬師堂の右隣りに鎮座します。

地元では全体としては薬師さんと呼び、また神社としては淡島さんと呼ぶ人もゐますが、淡島神社は摂社のやうです。境内には文化八年(一八一一)の虫供養之塔があります。

H20.4.21記