穫り入れが終わってからも農家は忙しかった。道草もせずに急いで学校から帰って手伝いをする。兄は藁打ち。弟は唐臼(からうす)で米搗きだ。姉は小さな妹をねんねこに背負い、庭先で「里の秋」を歌ってやっている。木槌で藁を打つ音が眠気を誘う。もうそろそろ、米は白くなる頃だ。・・・97・98・99・100。最後の「ヒャァ~ク」を大声で叫ぶと、今日の手伝いは終わりだった。
更新日 平成20年10月3日
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