山から流れ出る里の小川は透き通っていた。川底の小石がはっきり見え、時折り小魚の姿が光った。小川では野良仕事の後の鋤や鍬を洗う。手足や顔も洗う。母親達が米を研ぎ野菜を洗った。そして、洗濯をするのもこの小川だった。忙しい仕事の合間のひととき。「川端会議」で様々な話題に花が咲く。流れを堰き止めてトマトやマッカ(瓜)を冷やした。水滴がついたまま齧れば、古里の夏の味がした。
更新日 平成20年9月17日
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