若狭街道沿い開けた美山町は京都府のほぼ中央部にあって、我が国有数の萱葺き屋根の集落を残している。三国岳、頭巾山、長老岳などおよそ標高900メートル近い山々を縫う様にして由良川が町の中を流れる。その川に沿って佇む萱葺き屋根は約250戸。日本の原点とも言うべき懐かしい光景が広がる。最大の集落地である北地区では古くは寛政8年(1796)建築の最古の住宅をはじめ、江戸時代に建てられた18戸は北山型入母屋造りの民家として、重要伝統的建造物保存地区に選定されている。
平屋地区はその南東部に位置し、かつては平屋村として養蚕、桐製家具製造、鮎漁などが盛んで、北桑田郡の物資集散地として栄えた。四季に織りなすそれぞれの風景は、多くの人々の心を今も惹き付けて止まない。
更新日 平成21年6月26日
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