天下の景勝地嵐山は、大堰川と桂川の境界となる場所である。京都府と大阪府の境界付近大山崎町で三川が合流して淀川となるこの大川は、上流に向って桂川・保津川・大堰川・上桂川と名を変える。
その上桂川は、由良川との分水嶺である佐々里峠辺りを源流としている。かつては、北桑南部(京北地区)の材木を筏に組んで流し、嵐山にその集積場があった。そして、都の木場に運ぶ運河「西高瀬川」の起点でもあった。現在では、保津川下りの和船の終着地となっている。
大堰川には日吉ダムが建設された。長い歴史の流れの中で、川の姿は様々に変化する。これからもまた、変遷し続けて行くことだろう。その姿を、嵐山の渡月橋は見守り続ける。
更新日 平成21年9月1日
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