栗といえば丹波産、と言われるほど古代から知られる丹波栗は、粒が大きくほくほくとした美味しさが特徴の丹波地方の特産品です。京都では南丹市・京丹波町・亀岡市などが主な産地で、旬は9月上旬から11月上旬。栗ごはん・栗おこわ・渋皮煮・甘露煮・栗きんとん・栗もちなど、南丹の家庭でも様々な料理にする丹波の秋を代表する味覚です。
丹波栗はお菓子の素材としても最高の食材。南丹市内には栗菓子で知られる菓子店がいくつかあり、一年を通して美味しい栗菓子が食べられます。南丹の美味しい栗菓子を一度味わってみて下さい。
国道9号線沿いの八木交差点近くに店を構える米儀福寿堂。
米儀福寿堂の名物は、栗が入った最中「栗大納言」。栗の形をしたサクサクと軽い皮に、大粒の丹波大納言小豆のつぶ餡をたっぷり詰め、柔らかい求肥と大粒の栗が丸ごと入っています。餡・求肥・栗・皮が渾然一体となった栗大納言は、甘い物を食べたという満足感にあふれる、後を引いてしまう美味しさがある最中です。
八木の老舗和菓子店である米儀福寿堂には、栗大納言以外にも、如安・木喰さん・あゆもどきなど、八木町の歴史や風土にちなんだ八木土産にぴったりの銘菓が色々あります。
営業時間 午前8時半〜午後8時頃
定休日 水曜日
電話 0771-42-2245
更新日 平成20年10月6日
八木の商店街にある森彦菓舗。
森彦の名物は栗が入った最中「丹栗」。栗の形をした皮はしっかりと歯応えがあるもので、それに大粒の丹波大納言小豆を丁寧に炊き上げたつぶ餡をたっぷりと詰め、さらに求肥と大粒の栗が丸ごと入っています。森彦の特徴として甘さはかなり控えめで、栗本来の美味しさが引き立っています。和菓子派のみならず、洋菓子派の方にも楽しめる最中と言えるのではないでしょうか。
森彦の魅力は生菓子にもあります。京都の有名和菓子店で修業を積んだ4代目当主が「季節の和菓子」として作る生菓子は、絶妙の甘さ加減、口当たりのいい食感、そしてデザインがモダンな感覚の素晴らしさがあり、ふだんあまり和菓子には縁がないという若い女性にもチェックして欲しいものです。
営業時間 午前9時頃〜午後8時頃
定休日 日曜日
電話 0771-42-2158
更新日 平成20年10月9日
城下町園部の真ん中にあるくりや。安政2年(1855)創業の老舗和菓子店で、園部本店をはじめとして京都市・亀岡市など5店を出しています。店名にも明らかなように、屋号も地元名産の栗から取られています。
くりやと言えば、栗の蜜漬け納豆「金の実」が有名です。明治時代に3代目主人が考案したもので、和風マロングラッセという趣の和菓子。京都のお茶席でもよく使われる、全国的にその名を知られた栗菓子です。
正月の花びら餅から秋の新栗を使った栗餅や栗おはぎまで、四季折々の生菓子も色々揃っており、上質の素材を使った正統派の和菓子が楽しめます。
営業時間 午前8時〜午後7時(日祝〜5時)
定休日 無休
電話 0771-62-0044
更新日 平成20年10月10日
丹波最古の和菓子屋にして園部城下最古の商店として知られるかどや老舗。創業は江戸初期の元和2年(1616)、園部藩主小出家に仕える武士であった初代大槻惣右衛門以来、代々大槻惣右衛門を名乗り、現在17代目に当たるそうです。江戸時代には藩御用菓子司も務めていました。
かどやの菓子の特徴は、水無月や金つば、饅頭類なども含めて、甘さが控えめで素材を生かしていること。栗菓子としては、栗の甘納豆版である丹波栗納豆があります。これも甘さが控えめで、丹波栗の美味しさを存分に引き出した名品です。丹波栗納豆は一袋8〜10個から買うことができます。その他、小ぶりで甘さ控えめな秋の栗餅もこの季節に味わいたい和菓子です。
かどやと言えば、ニッキ風味の唐板も有名です。豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)に主君小出播磨守秀政(園部藩初代藩主小出吉親の祖父)に従軍した初代大槻惣右衛門が小麦粉と朝鮮飴を使って糧食を作ったのが唐板で、惣右衛門が武士から菓子屋に転じるきっかけになったという由来を持つ、かどやの歴史そのものとも言えるお菓子です。
営業時間 午前8時〜午後7時
定休日 無休
電話 0771-62-0045
更新日 平成20年10月12日
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