美山町には知井・平屋・宮島・鶴ヶ岡・大野の旧5ヶ村の地域があり、現在も小学校区になっているとともに、商工会などもこの単位で活動している。このうち知井地区は、明治22年に知見・知見中・下の知見地区3ヶ村と中・北・南・河内谷・江和・田歌・芦生・佐々里・白石の知井地区9ヶ村、計12ヶ村が合併して知井村となった地域である。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている北村の茅葺き民家集落群がある地域でもある。本書はこの知井村地域(木地師の里であった中山と山番の集落であった灰野という二つの廃村を含む)の村史であり、知井の初めての村史である。
創世伝承が残る神話的な時代から説き起こし、文献記録が残っている中世・江戸時代・近代・戦後までの知井村の歴史と産業を中心に叙述している。様々な史料・資料やトピックが詰め込まれていて、郷土史として興味深いエピソードが満載の村誌である。
更新日 平成20年8月1日
美山町には知井・平屋・宮島・鶴ヶ岡・大野の旧5ヶ村の地域があり、現在も小学校区になっているとともに、商工会などもこの単位で活動している。このうち大野地区は、明治22年に萱野・大野・三埜(岩江戸川谷・小笹尾)・肱谷・小淵・向山・樫原・音海の8ヶ村が合併して大野村となった地域である。
本書は大野村8ヶ村の中の大野区(明治22年以前に大野村であった地域。現美山町大野)の区誌である。昭和61年に5名の委員が選ばれ、編纂事業を開始したが、一時頓挫しかけていたのを、平成10年に新たに2名が加わり、完成を見た。内容は大野の地誌・伝承と歴史・産業・交通・通信・教育・宗教・民俗・災害などで、戦後のトピックとしては昭和35年に竣工して虹の湖と名付けられた大野ダムや、近年歴史的な事跡が明らかになった地元出身の江戸初期の陶工野々村仁清について詳しく書かれている。
編集長は美山虹の湖郵便局長などを務めた東慧、事務局長は仁清研究者の野々村美好が務め、装丁は東慧が描いた野々村仁清の生家と伝えられる家のスケッチが使われている。
更新日 平成20年8月2日
園部町大西は、明治9年(1876)に大坪村と西山村が合併してできた本梅川沿いの農村集落です。
本書は、戦後から高度成長期の中で激変してしまった村の生活様式を顧み、村の古老たちが、村の歴史・社寺・祭礼・行事・民俗信仰・村人の一生・衣食住・教育・社会活動・戦時下の暮らし・郷土の偉人・自然・治水・交通・産業・民具・歌・遊び・言葉などについて、祖先から伝えられてきた口碑伝承や記憶の中の村の生活を書き留めた本です。
村史であるとともに、民俗学の貴重な一冊です。
更新日 平成20年8月6日
町政30周年を記念して『日吉町誌』の刊行が計画されていたが、間に合わなくなったために急遽町史の概要として刊行されたもの。編纂事務局はエッセイスト・郷土史家の水口純一が務め、水口が中心になって執筆している。水口が前年に出していた『哀れ消えゆくものの日々〜水没離散する古里の歴史』を下敷きにしていて、ほぼ同じような内容である。
ちなみに、『日吉町誌上巻』は二年後の昭和62年に刊行された。これも水口が執筆しており、本書の戦前までの部分をふくらませたものになっている。
更新日 平成20年8月7日
『哀れ消えゆくものの日々〜水没離散する古里の歴史』『緑園水郷 日吉町概説』を執筆したエッセイスト・郷土史家の水口純一が執筆し、佐々木金治郎が校正を担当している。
内容的には終戦までの日吉町二〇〇〇年史を中心に、郷土の偉人・産業経済・教育・民俗・社寺・戦時の記録などから成る。執筆者の水口が「この町誌は、独断と偏見、日本の正史から外れた異説が目に付くはずである。おまけに、書き足りないことが多く、調子に乗って筆が滑りすぎた嫌いもある」と述べているように、執筆者の個性が強く反映した内容になっており、エッセイ調や小説調の語り口で書かれていて、町誌としては非常にユニークなものになっている。
荒巻禎一知事が祝辞を寄せ、湯浅宏町長が発刊の言葉を書いている。
更新日 平成20年8月10日
日吉町誌の下巻。下巻は内容が増えたために、一冊の予定であったのが二分冊として出された。上巻を執筆した水口純一は下巻の執筆者からは外れ、11人の編さん委員体制で作られている。
内容的には、日吉町の戦後の昭和史で、政治・日吉町議会・財政・消防・土木・簡易水道・産業経済・保健衛生・社会福祉・同和対策・教育と文化・日吉ダム問題・京都国体の13章編成である。歴代町長の改選時の施政方針演説も収録されている。関係者や町民の手記を随所に挿入し、微に入り細に入り、戦後44年の日吉町の歩みが記録されている。
更新日 平成20年8月11日
日吉町誌はこれまでに上巻と下巻(二分冊)の計3冊が刊行されていて、昭和の終わりまでの日吉町の歴史がまとめられていた。本書はそれに加えて、南丹市として合併するに当たり、合併直前までの平成時代の日吉町の歴史をまとめたものである。日吉町発足50周年記念の本にもなっている。
内容的には、平成10年の日吉ダムの完成が最大の出来事として取り上げられていて、ダムの経緯やそれにまつわる事柄が記録されている。その他、諸政策・町づくり・産業・イベント・文化財などの記録が収録されている。
『日吉町誌下巻』の刊行から15年を経過して、編さん委員は総入れ替えになって、12名の体制で作られている。
更新日 平成20年8月14日
旧船井郡(現南丹市園部町・八木町・日吉町と船井郡京丹波町)内に鎮座する神社の神社誌です。郡内の神職が協力して作成したもので、責任編集者は園部町竹井にある摩気神社の上田雄佐武宮司(先代宮司)が務めています。
旧村社格までの神社を中心に、鎮座地・祭神・例祭・由緒・旧社格・氏子数・建築様式、及びその他の特筆すべき事項について、基本データが掲載されています。旧村社格まではほぼ網羅されていますが、詳しい情報がある神社とそうでない神社があります。この差異は恐らく個々の神職の管轄における神職と地域との関係によって生じているものと思われます。
更新日 平成20年8月21日
昭和41年4月24日に園部町氏子総代会総会が園部町で開催されたのに当たり、それを記念して園部町氏子総代会が刊行した小冊子です。
園部町内の神社の鎮座地・祭神・旧社格・例祭・由緒などの基本データが書かれています。資料は管轄神社の各宮司の手になるものです。内容的には『船井郡神社誌』の園部町の部分と重複しています。
更新日 平成20年8月22日
菅原道真公の生前に祀ったという由緒を持つ、日本最古の天神さんとして知られる旧府社の生身天満宮1075年大祭記念として、生身天満宮奉賛会が刊行した小冊子です。
生身天満宮の由緒、歴史(政治史)との関わり、宝物などについて書かれています。政治史との関わりでは、生身天満宮の護持を命じた権力者の禁制――永正13年(1517)の細川高国が出した禁制と天正13年(1585)の織田家管領が出した禁制――について詳しく書かれています。
更新日 平成20年8月23日
南丹ゆかりの人物を紹介
南丹市に関する本を紹介
随筆家上野道雄の連載エッセー
京の名工廣野文男のふるさと画集
歌人石川路子の南丹吟行
墨絵で綴る南丹の風景
南丹の名木を訪ねて
児童文学者広瀬寿子の作品を紹介
南丹の観音霊場を歩く
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