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木霊巡礼〜Kodama Junrei〜6

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大樹観音堂の欅

園部町河原町の大樹観音堂前にある欅(けやき)。推定樹齢約500年とも言われるが、落雷と自動車の衝突によって根元から折れ、寝そべった牛のような異形の姿が残った。しかし枯れることなく根っ子から新しい枝が生え、毎年新芽が芽吹いて今も青々と繁っている。旧園部町時代には町指定樹木になっていた。根元にはお地蔵さんが祀られている。

大樹観音堂の大欅

大樹観音堂は園部町新町にある教伝寺の境外仏堂である。教伝寺は園部藩初代藩主の小出吉親が岸和田城主から出石城主を経て園部城主になった時、護持仏として城内に祀られていた阿弥陀仏を本尊として開基した園部藩ゆかりの寺である。大樹観音堂は、四代藩主英貞に嫁した徳川家康の孫で伊予西条藩主松平頼純の娘が、千手観音像と金泥の絵馬六面を持参して園部城の西鬼門に当たる現在地に観音堂を建てたのが始まりとされる。大欅にちなみ、いつしか大樹観音堂と呼ばれるようになった。寛延4年(1751)の銘がある鬼瓦や手水鉢から見て、現観音堂はそれ以前に建築されたものと考えられる。大樹観音堂は広く庶民の信仰を集め、昭和のある時期までは夜店なども立ち並ぶ賑やかな祭礼が行なわれていたという。

ちなみに、大樹観音堂には推定樹齢約400年の槙(まき)があり、こちらも旧園部町時代の町指定樹木である(下右写真の観音堂右側の木)。

大樹観音堂の大欅 大樹観音堂の大欅

大樹観音堂は、京都方面から国道9号線の園部河原町交差点を左折してすぐのところ、園部川に架かる横田橋の手前にある。観音堂の前には、ぐるりんバス(南丹市コミュニティバス)、京阪京都交通バス八田線・園篠線の河原町バス停がある。

map南丹市園部町河原町

更新日 平成20年8月5日

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