御霊神社の衝羽根樫

園部町南八田の御霊神社境内にある衝羽根樫（ツクバネガシ）。樹齢約４００年、樹高３２メートルの巨木で、御神木として祀られている。

由緒書によれば、御霊神社は文亀２年（１５０２）に籔田神社より御霊八所大明神を勧請して創建されたもので、御祭神は吉備大神・崇道天皇・伊予親王・藤原大夫人・橘逸勢・藤原広嗣・文屋宮田丸・火雷大神とある。日本には古くから御霊信仰というものがあり、恨みを残して非業の死を遂げ、祟りをなす怨霊を鎮魂して祀る。八所大明神とは京都市上京区の上御霊神社に祀られている御霊と同じである。衝羽根樫は本殿のすぐ隣りにあり、旧園部町指定樹木だった。以前は根元に祠があったが、朽ちてしまったのか今は見当たらない。

御霊神社は、京都府道４５３号大河内口八田線と国道３７２号線の交差点からすぐのところ、府道４５３号線沿いにある。園部の中心部から来て府道４５３号線をそのまま進んでいくと、るり渓に辿り着く。神社の近くには西本梅小学校やるり渓資料館がある。

南丹市園部町南八田

更新日　平成２１年４月５日