籔田神社の黒鉄黐
園部町南大谷の籔田神社境内にある黒鉄黐(クロガネモチ)の木。樹齢は不明だが、樹高22メートル、幹周り3メートル以上ある巨木で、旧園部町指定樹木になっていた。
この辺りは古代山陰道の野口駅があった場所で、地名を籔田庄志多非と言ったため、志多非神社とも称していた延喜式内社である。創建年代は明らかではないが、南丹市有数の由緒ある神社の一つで、船井・桑田・多紀三郡にまたがる39ヶ村の総氏神として、亀岡市の佐々尾神社など末社33社を有した。旧郷社で、神饌幣帛供進神社でもあった。
黒鉄黐は鳥居の右側にあり、社叢林の中心をなしている。境内には黒鉄黐以外にも何本か立派な木がある。
籔田神社は、国道372号線と旧篠山街道の間を通る道沿いにある。この地域は亀岡市との境界で、500メートルほど東に行くと亀岡市に入る。
更新日 平成21年4月21日