日吉町田原に鎮座する多治神社。天智天皇の第三皇子施基親王が慶雲元年(704)に勧請したという由緒ある神社で、延喜式内社で旧郷社です。本殿は安永2年(1773)に再建されたもので京都府登録文化財、御輿は南丹市指定文化財になっています。境内は京都府文化財環境保全地区です。
多治神社は古い民俗行事を今に伝えていて、春の「田原の御田」は国の重要無形民俗文化財、秋の「田原の羯鼓(カッコ)すり」は京都府指定無形民俗文化財です。
廣野文男作品集〜思い出の中から・悠久の郷〜「秋祭り(多治神社)」
更新日 平成20年6月13日
八木町北屋賀にある安楽寺。文明2年(1470)創建の浄土真宗本願寺派の寺院です。門の左側にある二層の太鼓櫓は園部城の太鼓櫓を移築したもので、南丹市指定文化財になっています。また、木造薬師如来坐像・木造四天王立像も市指定文化財です。
真宗寺院になる前は古義真言宗の寺であったと言われ、古い歴史を持つ寺院です。明治の廃城令で園部城も大部分が取り壊されましたが、園部城址には櫓門と巽櫓が残され、明治4年(1871)に太鼓櫓が安楽寺に移築されました。太鼓櫓は城郭の一部であった風格を保つ美しい姿をしていて、櫓内部には亀山城にあったと言われる大太鼓が掛けられています。
更新日 平成20年6月22日
八木町美里にある西光寺。天平勝宝8年(756年)に奈良東大寺の良弁僧正によって創建された真言宗寺院。高雄の神護寺の末寺。本堂は寛政11年(1799)に再建されたもので、南丹市指定文化財です。
文覚上人ゆかりの寺で、文覚上人得度の地とも、高雄の神護寺の別院としたとも伝えられています。最盛期には寺領三千石、塔頭36寺、本坊住持は日野・北小路家から出るという勢力を持っていました。民俗行事を伝承していて、8月20日と23日に行われる六斎念仏踊りは京都府指定無形民俗文化財です。船井ごおり西国三十三ヶ所観音霊場第21番札所で、桜と紅葉の名所としても知られています。
更新日 平成20年6月26日
八木町美里に鎮座する荒井神社。本殿は永禄9年(1566)に建立されたもので、京都府登録文化財・南丹市指定文化財、境内は京都府指定文化財環境保全地区です。
「三代実録」元慶6年(882)10月9日条に丹波国荒井神として従五位を授けられたという記録があり、その当時には存在していたことがわかります。この付近には延喜式内社(延長5年/西暦927年の延喜式神名帳に記載された神社)の嶋物部神社があり、その所在は不明となっていますが、荒井神社は嶋物部神社の有力候補と言われています。真言宗西光寺の参道口に鎮座し、明治の神仏分離までは西光寺禅学院の両部僧(真言宗の神仏習合思想による僧侶)が神勤していました。
更新日 平成20年6月27日
八木町八木にある臨済宗妙心寺派の寺院。創建は享徳元年(1452)、開山は妙心寺第5世で龍安寺の開創者としても知られる義天玄詔(1393〜146)、開基は応仁の乱で有名な細川勝元(1430〜73)で、細川氏の香華寺として建立されました。現本堂は天明2年(1786)の再建になるものですが、鐘楼は天明以前のもので南丹市指定文化財です。
京都市右京区の龍安寺、亀岡市の龍潭寺とともに三龍と称される名刹です。江戸時代には園部藩より準菩提寺としての待遇を受けていました。塔頭は9院ありましたが、東雲庵のみが残り、東雲寺と寺号を改め、龍興寺の門前に独立した寺院として現存しています。東雲庵も義天玄詔の開山です。
更新日 平成20年7月1日
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