園部町竹井の摩気神社で毎年6月の第1日曜日に行われる稲の生長と豊作を祈る神事。元は旧暦の端午の節句5月5日(太陽暦になってからは6月5日)に行われていた。午前10時、宮司の祝詞奏上の後、絣の着物姿にたすき姿の14人の早乙女が太鼓を囲み、氏子の歌に合わせてお田植え踊りを奉納する。氏子の宮衆が田に見立てた本殿階段に鍬に見立てた鳴子で代掻きを行ない、神前で早乙女2人が早苗に見立てた粽で田植の手振りをし、最後にもう一度田植え踊りを踊る。
更新日 平成21年5月15日
八木町氷所の氷室神社で毎年7月1日に行なわれる伝統行事。古くより宮中では「氷の朔日」と呼ばれる旧暦6月1日に氷を食べる「氷室の節会」という行事があり、冬の氷を貯蔵する氷室が有る氷所からも、鎌倉時代の亀山天皇の頃に氷を献上したという故事にちなんで行われている。神主を先頭に地域の役員らが手水屋で清めた後、氷を二つ奉納する。氷室では「三日かけて作った氷は三日溶けない」と言い伝えられている。
更新日 平成21年6月14日
美山町田歌の八坂神社で毎年7月14日に行なわれる豊作を願う芸能。般若面を付けた鬼役の子供を先頭に、天狗・奴・ひよっとこ・お多福・樽負い爺が、祭の当番役となる「宿」から神社への道中を練り歩き、神事の後、神楽を奉納する。太鼓を乗せた神楽堂という屋台を正面に据え、その前に筵を敷いて、ならし・かぐら・さんぎり・にぎまくら・さんにん舞の順で演じられる。地名にもなった田歌(とうた)は、神楽で足を踏ん張って力強く太鼓を奉納することから、踏歌(とうか)や、踏田舞いなどが由来とされる。田歌の神楽は京都府の無形民俗文化財に登録されている。
更新日 平成21年6月21日
園部町口司で毎年7月18日に行なわれる、田畑の害虫を追い払い、豊作を願う伝統行事。18日の午後6時頃に鏡神社に氏子が集まり、祝詞奏上などの神事の後、直会が行われる。日没後、神前の火が提灯に移され、区長を先頭に太鼓を叩いて行事を知らせながら村の広場に行き、神火で広場に置かれた芝を燃やし、それを松明に移す。松明を振って子供たちが叩く太鼓とともに「稲の虫送った」と囃しながら畦道をめぐり歩き、村境へと虫と厄災を送る。昭和40年代までは周辺の口人・半田・横田と一緒に行われていたが、現在は口司のみに受け継がれている。
更新日 平成21年7月7日
園部町美園町の生身天満宮の境内社、厳島神社で毎年8月1日の夕方から行なわれる祭礼。厳島神社は狭依姫命(市杵島姫命)を祀る天満宮の地主神で、承和12年(845)創祀とされる。地元では、女の子がお参りすると美人になると伝えられている。万灯会では氏子が奉納した絵や文字を書いた和紙の行灯500基が夕暮れとともに火が点され、幽玄な雰囲気を醸し出す。器楽演奏の奉納などもあり、夜店も出る。
更新日 平成20年7月30日
園部町横田の西福寺施食会で毎年8月10日に行なわれている伝統行事。六歳念仏とは、鉦や太鼓とともに念仏を唱えながら踊る民俗芸能で、六歳という名称は、悪鬼が現れて人命を脅かすとされる六斉日に念仏が修せられたことによる。横田六歳念仏は動作が比較的小さく、干菜寺系の流れを汲む六歳念仏とされている。古くは六歳念仏講が伝承していたが、何度か途絶えた後、平成7年に復興し、現在は保存会を作って継承している。構成は太鼓6人、小鉦と大鉦1人ないし2人で、現行は「花ふり」「みから」の2曲。8月14日には、希望者がいれば横田・河原町・上本町・本町・宮町の初盆の家を巡って六歳念仏を行なう。
更新日 平成20年8月3日
八木町美里の西光寺で毎年8月20日の宵大師の法会の夜と23日の地蔵盆の夜に行なわれる伝統行事。六歳念仏とは、鉦や太鼓とともに念仏を唱えながら踊る民俗芸能で、六歳という名称は、悪鬼が現れて人命を脅かすとされる六斉日に念仏が修せられたことによる。西光寺の六歳念仏では、浴衣姿の保存会男衆が念仏と鉦の音に合わせて太鼓を打ち鳴らし、前奏の「六鼓」、後奏の「花振」の2曲を奉納する。この時、本尊を背に2〜3人の鉦方が座って導師となり、10数人の鼓手が本尊に対して馬蹄型に立って太鼓を打つ。小休止を挟んでこれが2度行なわれる。西光寺六歳念仏は、京都府の無形民俗文化財に指定されている。
更新日 平成20年8月8日
美山町の盛郷・殿・川合・芦生の4地区で毎年8月24日に行なわれる愛宕信仰の火祭。盛郷・殿・川合では上げ松、芦生では松上げと呼ぶ。女性は参加できない。上げ松・松上げは祭の形態は同じで、先端に火受けを付け、愛宕神社の御幣を立てた高さ20メートルほどの2本の灯籠木(とろぎ)を河原に立てて、火のついた松明を紐で振り回しながら投げ入れる。盛郷の上げ松は、地域外の人でも保存協力金500円を払うと祭に参加できる。
更新日 平成20年8月12日
日吉町中世木西牧山の普門院観音堂で毎年8月24日の盂蘭盆に行なわれる万灯籠と愛宕信仰が習合した火祭。株頭が献じる松の割木の束を三本の棒に打ち込んで扇状に組み上げた大松明を普門院の鳥居の前に立て、境内を流れる小川に沿って牧山の家の数だけ小松明が並べられる。午後8時になると、観音堂の仏前に供えられていた燈明からそれぞれの松明に点火し、すべての松明に火が移ると、参詣者が松明の灯りでお千度を踏む。
更新日 平成20年8月15日
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